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単細胞生物の寿命
単細胞生物では、細胞分裂がそのまま個体の増殖になるため、親子関係がはっきりせず、そのためにどう見ても同じ体が二つに分かれたように見える。したがって、その発祥からこれを繰り返していたのだと考えた場合、そして今後もこれを続けるのだとすれば、寿命は無限大ではないかとも考えられる。しかし、これは必ずしも正しくなく、分裂回数にはそれなりの制限がある。
たとえばゾウリムシの場合、栄養や環境の条件が良ければ1日に2回くらい細胞の中ほどからくびれて二分裂を行なって繁殖する。この状態では約1ヶ月立つと接合が行われるようになる。ここで接合を行わなかったものはその後は分裂を行わず、次第に衰退して死滅するという。接合が行われた場合、再び上記の期間は増殖が行われる。この間に行われる分裂回数は約60回で、条件が悪くてもこの回数の分裂後に接合が行われる(樋渡,1982)。このように、単に細胞分裂を行って増殖する期間にはそれなりの制限があり、有性生殖によってこれが刷新される、と言う点は多細胞生物と同じである。もっとも、これをもって寿命というのはやや違和感はある。
なお、ゾウリムシの突然変異として接合できる状態に達せず、いつまでも分裂が行われる系統が出現することがある。しかし、これが例外的に出現するのみで、普通に存在しないことは、この方法がそれほど有効でないこと、上記のような分裂回数制限の元で有性生殖が行われる、という方法にそれなりの有効性があることの証明ともなるだろう。

多細胞生物(動物)の寿命
人間(ヒト)以外の動物にも寿命は存在する。古い種と新しい種が入り混じり環境が不安定になる上、個体が無制限に増える事で環境に対応できなくなってしまうために寿命が与えられることになる。個体に与えられた使命に、子孫を未来に繋ぐ事が含まれるようになった。こうして有性生殖により種が増え、地球上のあらゆる環境に適応した生命体であるが、親は次の世代の存続と引き換えに死を受け入れる事が強いられる。

ほとんどの昆虫類は、産卵すると一生を終える。 魚類では、サケ(寿命:4年)は、コルチステロンというホルモンを分泌して死ぬ。軟体動物の一つであるタコ(寿命:1年半)も、オプティック.グランドというホルモンが放出され、死を迎える。

一方、哺乳類や鳥類の場合は子供を産んでもすぐには死なず子育てをする種が多い。ただし植物と比べれば短命であり、人間や動物園の動物が長命なのは医療などの発達によるところが大きく、例えばヒトと98%同じ遺伝子をもつチンパンジーの場合も子を産むと5年で死を迎え、推定で150年以上生存した記録のあるカメも生態的寿命は平均15年ほどである。

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